ボールペンの字が消しゴムで消えないのはなぜ?理由を解説します!

ボールペンの字が消しゴムで消えない理由はなぜなのか解説

ボールペンってすべりが良くて、長時間文字を書いていても疲れにくいところが良いですよね。

しかも書いた字が消えないので大事なことを記録して残しておくことができます。

よく考えてみると鉛筆で書いたものは消しゴムで消せるのにボールペンで書いたものは消せないのはなんだか不思議ですよね。

今回はボールペン消しゴム消えない理由なぜなのかお話しします。

 

ボールペンの字が消しゴムで消えない理由

まずはじめに鉛筆とボールペンでものが書ける仕組みについて触れたいと思います。

鉛筆は鉛筆の芯を紙にこすりつけて字や絵を書きます。

鉛筆の芯は黒鉛と粘土が混ぜ合わさって焼き固めて作られます。

黒鉛でできている芯を紙にこすりつけることによって黒鉛が紙にくっついているんです。

鉛筆で書いたものは紙の上(表面)に黒鉛の塊が乗っている状態になります。

ですので、消しゴムで表面を削ったり、黒鉛を吸着させて包み取ることで文字を消すことができます。

一方、ボールペンは回転するボールにインクが付着して、ボールに付いたインキが紙に転写するような仕組みになっています。

そしてインクは紙の表面だけでなく、紙の中にも染み込んでしまうのでいくら消しゴムでこすっても消せないんです。

表面のものは消せるので若干薄くなることはありますが、染み込んだ部分は消せません。

ですので、ボールペンで書いた文字や絵は消しゴムでは消すことができないんです。

 

砂消しゴムならボールペンでも消せる

 

通常のプラスチック消しゴムではボールペンの文字は消すことはできません。

しかし、砂消しゴムを使えばボールペンの文字でも消すことができます。

先ほどお伝えしたようにプラスチック消しゴムは紙の表面に付いた鉛筆の黒鉛を吸着して文字を消します。

それにたいして、砂消しゴムは細かい研磨剤が入っていて、紙をインクごと削りながら字を消します。

ボールペンで字を書いていて間違ってしまった時、修正液を使うのもいいのですが、修正した跡をなるべく残したくない場合は砂消しゴムを使った方が目立たなくなります。

 

消せるボールペンはなぜ消せるの?

また、フリクションインクという特殊なインクを使っているボールペンは摩擦の熱でインクが消せる仕組みになっています。

なぜ消せるボールペン(フリクションボール)がインクを消せるかというとインクの中に入っている成分と摩擦の力が関係してきます。

フリクションインクの中には「発色剤」・「発色をさせる成分」・「変色温度調整剤」の3つが入ったマイクロカプセルが含まれているんです。

発色剤と発色させる成分で文字を書くことができ、さらにラバーの摩擦熱によって60℃以上の熱が加わり、変色温度調整剤が働きます。

変則温度調整剤の働きによって、発色剤と発色成分が離れ離れになってインクが無色透明になる仕組みです。

さらにこのフリクションインキはマイナス10℃~20℃程にすることで消した文字を元に戻すこともできる優れものなんです。

マイナス10℃以下になると色が復元し始めてマイナス20℃前後で色が完全に戻る特性があります。

万が一の時は冷凍庫などに入れて復活できるのがうれしいですね。

 

「ボールペンの字が消しゴムで消えないのはなぜ?理由を解説します!」のまとめ

今回はボールペンが一般的なプラスチック消しゴムでは消えない理由はなぜなのかについてお話ししました。

ボールペンのインクは紙の表面だけでなく紙の中にも浸透するのでプラスチック消しゴムでは消すことができません。

ただし、砂消しゴムを使えば細かい研磨剤が紙をインクごと削りながら消すのでボールペンの字でも消すことができます。

また、フリクションボールなら60℃以上の摩擦熱を加えることによりインクを透明にさせ、マイナス20℃程の環境下で色を元に戻すことができます。

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