小さな巾着のようなフォルムで門扉や引き出し、金庫、ロッカーなど開け閉めするものにロックをする南京錠。
開けられては困るドアや見られたくないものを締まっておく時に重宝しますよね。
そんな南京錠ですが、なぜ南京がと付くのでしょうか?
今回は南京錠の名前の由来についてのお話しをします。
また、鍵穴の隣に小さな穴がある南京錠を見かけることがありますが、なぜ穴があるのか気になったので理由を調べてみました!
南京錠はなぜ「南京」?名前の由来について
仕事や生活の中でも使う場面が多々ある南京錠ですが、なぜ南京なのでしょうか?
南京錠は江戸時代初期に渡来していたと言われています。
江戸時代初期の日本では外来由来の珍しいもの・小さくてかわいいものには南京という名称をつけていたそうです。
外国から来た珍しい錠前なので、南京錠というのが名前の由来です。
南京という地名は関係あるの?
南京は中国の江蘇省の省都でもありますよね。
南京錠の由来は地名とも関係があるのでしょうか?
南京錠の他にも南京豆(落花生)や南京虫・南京袋など南京と付く日本語がありますがこれらは海外から伝わったものです。
当時の日本人は外国由来のものに南京と冠して呼んでいたので、たとえ名前に南京と付いていても直接南京と関係があるかは定かではありません。
ただし、南京錠が日本に渡来した初期の頃は中国から伝わったと言われているので、中国の都市である南京が大きく関係していることが推測されます。
南京錠に穴がある理由
話は変わりますが、南京錠には鍵を差し込む所の横側に小さな穴が開いているものがありますよね。
この穴は何のためにあるの?どんな使い道があるの?と疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
当然、これは鍵を開けるための穴ではありません。
南京錠にある小さな穴は内部のサビを防ぐためにあります。
穴があることにより、中に湿気が溜まるのを防ぐことができます。
また、穴からオイルや潤滑油をさして鍵の開閉時の滑りをよくする目的もあります。
小さな穴ですが、実はそんな役割があるんですね!
南京錠の選び方
南京錠は利用目的によって選び方が変わってきます。
以下のポイントに着目して選んでみてはいかがでしょうか。
南京錠を選ぶ時のポイント:
・種類(用途)
・価格
・機能
・メーカー
・重さ
南京錠は多くの種類があります。
シリンダータイプやダイヤル式、ツル長タイプ、TSAロック、ワイヤータイプなどなど。
種類によって機能も異なりますので、利用する目的を考えどれが一番適しているのか判断して選んでみてください。
また、南京錠は鉄や樹皮、ステンレスでできているものもあります。
素材や機能によって価格は大きく変わってきます。
数百円で買えるものもあれば、数万円するものも。
メーカーはアルファやABUSなどが有名どころですがその他にもたくさんあります。
本来の役割である開け閉めができれば、メーカーにはこだわらないという考え方がある一方で、知名度のあるメーカーを使った方が安心して使用できるという考え方もあります。
そして使い心地も大切。
特に持ち運びする場合は、大きくて重いものより、コンパクトで軽量タイプのものの方が使い勝手が良いですよね。
南京錠はどこに売ってる?
南京錠はどこに行けば購入することができるのでしょうか?
一般的なのはホームセンターですよね。
ホームセンターに行けば数種類の南京錠の取扱いがあるでしょう。
また、ロフトや東急ハンズ、ドン・キホーテと言ったバラエティストアの日用品コーナーでも販売しています。
場所によって異なりますが、100円ショップでも販売しているところがあるようです。
また、近くにお店がない、行くのが面倒、店舗に行ったけど欲しいものがなかったという方は通販でも購入することができます。
通販なら色んな種類の南京錠が取り揃えられいるので商品スペックを見ながら用途に合った南京錠を選ぶことができます。
「南京錠はなぜ南京なの?名前の由来や小さな穴がある理由を調べてみました!」のまとめ
今回は南京錠にはなぜ南京と付くのか、名前の由来についてのお話しをしました。
江戸時代初期の日本では「外来由来のもの」・「小さいもの」・「かわいいもの」には南京を冠することが多く、南京錠も外国から渡来した錠前という意味で名づけられました。
また、南京錠に小さな穴が開いている理由は中に湿気が溜まるのを防いでサビを防止する為、そして穴からオイルをさして開け閉めをスムーズにするために開いています。
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