麻の繊維を編んで作られた麻袋は南京袋とも呼ばれています。
でも南京袋ってなぜ名前に南京と付くのでしょうか?
調べてみたところ、昔の日本は中国または中国経由で渡来したものには南京という名を使うことが多かったようです。
今回は南京袋の由来や語源について深掘りしていきます。
南京袋の由来・語源
南京袋はお米や穀物類またはコーヒーなどを入れるのに用いられています。
幕末から明治の初め頃に南京米が輸入された時にお米を入れる袋として使われたので「南京袋」と言われています。
袋自体に命名されたわけではなく、南京米を入れるための袋なので南京袋なんですね!
南京と言うと南京豆(落花生)を連想する方も多いと思いますが、南京豆を入れる袋ではなく南京米を入れる袋のことだったんですね。
ちなみに南京米はタイなどといった東南アジアまたは中国から輸入されるお米です。
江戸時代から日本では中国または中国経由から渡来したものには南京という名を使っていました。
・中国経由または中国から渡来したお米なので南京米
・南京米を入れる袋なので南京袋
これが南京袋の名前の由来・語源です。
そもそも南京袋って?素材や大きさ・用途は?
南京袋は麻の繊維を編み込んで作られた袋です。
読み方は「なんきんぶくろ」と読みます。
一般的には麻袋と呼ばれることが多いですが、ドンゴロスとも言われることもあります。
とても丈夫な素材で通気性もいいので農作物の保管をするのに適していてよく用いられています。
摩擦などにも強いので荷物の持ち運び・搬送などにはもってこいの袋ですね。
当時の南京袋の大きさは60㎝×100㎝の長方形のものが一般的で60㎏の重さにも耐えることができる頑丈さ。
さらに容量80㎏~100㎏のものもあったそうです。
今では色んな形状(大きさ)の南京袋が販売されているので、用途に合わせて使うことができますね。
おしゃれな使い道も
現在の米袋はフィルム製だったり紙袋のようなものが一般的なので米袋としてはあまり使われなくなった南京袋ですが、意外な使い道があるんです。
実は南京袋にアレンジを加えインテリアとして使うととってもおしゃれに!
プランターカバーにしておしゃれに飾ったり、ガーデニングの道具入れにしたり、ガレージの小物を入れにすることもできます。
もちろん収穫した野菜などの収納にも良いですね。
かわいいイラストやおしゃれなロゴが入ったものもあるのでアイデア次第で色んな使い方ができます。
「南京袋の由来や語源は?なぜ南京と言うのか調べてみました!」のまとめ
南京袋の由来・語源についてお話ししてきました。
近世の日本では中国または中国経由で渡来したものに南京〇〇と名付け、南京米を入れる袋ということで南京袋という名前になりました。
以上、参考になれば幸いです!
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